4月27日日曜日@代々木公園、その2。『侍チョップ』の巻


アニメのキャラみたい? いやいや、歌はどうして漢(おとこ)の世界です↑


前回は華麗なる女性ヴォーカルをフロントに頂くハードロックバンド、link age (リンクエイジ)を取り上げてみた。
今回は link age の次に遭遇した3ピースのバンド、怒涛のパワーを周囲に放ちまくっていた侍チョップである。数枚の写真と共にレポートをアップしてみよう。
ちなみに次回はハイスピードでメロディアスなツインギターが光るメタルバンド Majellyca (マジェリカ)を予定。


今回の代々木公園ツアーには、ザ☆レビュ〜♪友の会wから Ken、アキラ、ひろぴぃの3名が参加、プラスひろぴぃの後輩で華の女子大生ミモちゃんがゲスト参加、合計4名という陣容であった。
さて、我々が原宿駅方面に向かって歩いているときに遭遇したのが、このバンド侍チョップである。


実はワタシ(Ken)がこのバンドを観るのは今回で2度目だった。最初は3月の下旬、ほぼ同じ場所で遭遇している。


いつ見ても、とにかくヴォーカルとギター担当の男の個性がひときわ異彩を放つ。
けっこう長身。
どんぐりの笠のようなヘア
→結構さらさらw
太いフレームの黒メガネ。
派手なTシャツ。
ピンクのギブソン
たくし上げたGパンの足元は何とハダシである(破傷風大丈夫か?)。
しかし、全身何気に小ぎれいである。不潔感はない。
歌がどうの、サウンドがどうのという前に、まずはとにかくこの強烈な個性を放つフロントマンに釘付けになる人が大多数かと思われる。
ヴォーカルスタイルはある種パンキッシュ。
当然アクションは激しく、動き回っては3基ほど置いてあるツリーチャイム(別名バーチャイム)に蹴りをくれる。
ツリーチャイムたるもの、普通は静かに、かつ流れるように触れて「しゃりり〜ん・・・」と優しく可憐な音をかもし出すために使う・・・。
というのが少なくともこれまでのワタシの常識であった。
「しゃりり〜ん・・・」の余韻「・・・」までじっくり味わうのである。
しかし。
この人はバコンと蹴って「かしゃ〜ん」という、ちょっと悲鳴というか、人間の叫びに似たサウンドエフェクトを出している。
心の叫び。
いや、魂の雄叫びか?
バーチャイムを使った表現方法としては斬新である。要はこういうバーチャイムの使い方もあるということだ。


ところで。
一体何を歌っているのか。
何を歌で伝えようとしているのか。
耳を澄まして言葉をキャッチしてみる。ヴォーカルの声が良く通るので歌詞はちゃんと聞こえる。
よくよく聴けば、人間の生き様というか、どう生きるかを考えているというか、溢れんばかりにこみ上げてくる熱情に、自らの哲学を吹き込んだような歌詞である。感情的なようでいて、案外理性的なのである。


ほ〜。
詩に聞き入っていると、隣にいたミモちゃんがつぶやいた。
「何だかあの人、応援団の団長さんみたい。ちょっとコワい感じ」
「確かに女の子には激しすぎるかなぁ」
アキラがニヤニヤしながらミモちゃんの言葉を拾う。
「怖い? 男っぽいっていうのよ、こーゆーのは」
ひろぴぃには好印象の模様。
「歌ってる人、汗臭いけどとってもまじめな人だと思うわ」
ゴリゴリしてて、アメリカのガレージパンクみたいなスタイル。
感情を一方的に爆発させているような?
その実、歌っている内容には自らの哲学に基づいたメッセージがきちんと、確実に織り込まれている。
男臭いメッセージがちりばめられた歌詞は、それを歌うスタイルと併せ、少しく新鮮な響きをもたらす。


理屈は不要。
漢(おとこ)の世界。
一度観てみることを強くお薦めする。
週末、代々木公園わきのストリートに集合だ。



バーチャイム3連でございます↑


これは3月22日に撮影した写真。ピンクのギブソンを弾きまくる↑



これまた3月22日に撮影した写真。手前に座っている仲良さげなカップルがじっと聴き入っていたのが印象的だった↑



バンド全景。どっしりとしたベースとドラムが、音の上のほうを泳ぐヴォーカルとギターを支える↑